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もう駄目だ。 目的とか何も分からないけど、とりあえずもう駄目だ。 「ガ」 ……もう。 どうん 突然響く凄まじい音。 私と変態の間に、何かが勢い良く落下してきた。 もうもうと巻き上がる煙が消えていって、ぼんやりとシルエットが浮かんできて。 「ビリー!」 可愛い小熊の後ろ姿。 アンテナ、スカーフ……間違いなく私のボディーガードだ。 そのちっちゃな体が、何だか今は頼もしく見えた。 「ガガガ、クマサン」 突然現れた謎の小熊に、流石に変態も怯んだみたい。 まぁ、空から熊が降ってきたら誰だってそうなるだろうけど。
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