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「プロ君、ちょっと来なさい」 ビリーに背を向け変態さんは声がした方に慌てて降りてくる。 ビリーもよく分からない様子で、ゆっくりと降りてきた。 「帰りが遅いと思ったら……これは何?」 「あ、りささん。コレハ、ガ」 女性に怒られシュンとする変態さん。 さっきまで激しく戦っていたとは思えないくらい縮こまっていた。 「ごめんなさいね、プロ君が迷惑かけたみたいで」 私に近付いてきた女性の手には、何故か私の財布。 「落とした財布、渡したかっただけみたいなんだけど……何せあの見た目、あの言語能力でしょ?上手く伝えられなくて」 どうしても見た目が大きかった、うん。 とりあえず財布を返して貰い、拾ってくれた変態、改めプロ君にお礼を……。 「……」 女性の背後に隠れ肩越しにこっちをチラチラ。 やっぱり見た目が、行動が生理的に無理だ、この人。
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