5人が本棚に入れています
本棚に追加
「プロ君、ちょっと来なさい」
ビリーに背を向け変態さんは声がした方に慌てて降りてくる。
ビリーもよく分からない様子で、ゆっくりと降りてきた。
「帰りが遅いと思ったら……これは何?」
「あ、りささん。コレハ、ガ」
女性に怒られシュンとする変態さん。
さっきまで激しく戦っていたとは思えないくらい縮こまっていた。
「ごめんなさいね、プロ君が迷惑かけたみたいで」
私に近付いてきた女性の手には、何故か私の財布。
「落とした財布、渡したかっただけみたいなんだけど……何せあの見た目、あの言語能力でしょ?上手く伝えられなくて」
どうしても見た目が大きかった、うん。
とりあえず財布を返して貰い、拾ってくれた変態、改めプロ君にお礼を……。
「……」
女性の背後に隠れ肩越しにこっちをチラチラ。
やっぱり見た目が、行動が生理的に無理だ、この人。
最初のコメントを投稿しよう!