64人が本棚に入れています
本棚に追加
「ところで、なのはさん。啓人は?」
「はっ、おります。ご案内致します。此方です。」
↓
↓
↓
[六課・陸戦シミュレーター]
「お市様、お久しぶりでございます。」
土下座し、畏まる啓人。
「面を上げなさい、啓人。」
「はっ。」
「うふふ♪その…意志の籠もった眼差し…。本当に、長政様や家康に似ているね。もう、立派に[巨虎]へと成ったのね。」
「なんと、勿体なきお言葉。有り難き幸せです。」
「……。私に拳を見せなさい、啓人。」
「は、はぁ~。」
啓人は、お市に両の拳を見せた。
「ほら、やっぱり!また、怪我しているわ。無茶だけはダメって、あれほど言ったのに…。」
秘伝の傷薬を、啓人の拳に塗りながら[お説教]する。
「も、申し訳ございません。」
「本当、困った子だからね…。よし、終わったよ。それと!なるべく、敬語はなし、ね?昔みたいに、なのはさんと私に甘えても良いわ。」
「う、うん…。」
最早、逆らえない状況に陥った啓人だった。
《次回予告》
啓人は、だいぶ“機動六課”に馴染んできた。
有意義な日々を過ごしていたのだが…。
次回→『第4話:戦場』
お楽しみに!
最初のコメントを投稿しよう!