第4話:戦場

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お市が、機動六課に来てから3日が経とうとした。 六課内では、既にお市の支持者(信仰者)が出始め、一躍、著名人となった。 [六課・陸戦シミュレーター] 「はぁ~い!じゃ、今日も訓練頑張ろうね!」 『はいっ!』 「啓人。今日は、私が相手しましょう。」 「お、お市様で、ありますか!?」 「えぇ。やはり、ダメかしら?」 「いえ、滅相もございません。むしろ、お市様との手合わせを心待ちしておりました。」 「まぁ~。私もよ。啓人の拳と[絆の力]を見せてちょうだい。」 「御意…。」 ↓ ↓ ↓ 【“天照権現”vs“可憐戦姫”】 この豪華な顔触れに、六課内どころか、地上本部・広報局にまで知られてしまった。 陸戦シミュレーター前には、地上本部、本局の上層部や[伝説の三提督]までも見学にやって来た。 「ありゃ~。なんか、大げさになってきましたね。」 「まぁ、仕方ないわ。さぁ、啓人。私と一緒に、踊りましょう。」 「喜んで、お相手致しましょう…。」 ついに、管理局史上最高の模擬戦が始まった。 「『徳川流拳闘術』“天道突き”!」 「咲き誇れ、藤!」 2人とも、初歩的な技を繰り出している。
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