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[ミッドチルダ・南西部]
ミッドチルダ随一の海浜公園に、1人の少年が海を眺めていた。
「えーと…。ここは、どこ?」
少年はそう、独り言を呟いた。
この少年の名は、松田啓人という。
※簡略な状況報告
①ついさっきまで、日本にいた。
↓
②帰宅途中、赤い石を拾ったが、その石が突然、光り出した。
↓
③そして、さっき目を覚まして、海を眺めている。
という状況である。
なんともややこしい事に巻き込まれたようだ。
暫く、海を眺めていると、啓人の携帯電話が鳴り出した。
携帯電話を取り出すと、懐かしい名前が表示されていた。
【高町なのは】
「なのは、さん?」
自分の従姉の名に、思わず呟いてしまった。
仕方なく、電話に出てみる事にする。
「はい、もしもし。」
[た、啓人くんだよね!]
「僕じゃなかったら、誰なんですか?」
従姉のボケに、見事なツッコミで返す。
[にゃはは。ごめんね。それにしても、久しぶりだね。]
「お久しぶりです、なのはさん。なのはさんがいるという事は、ここは“ミッドチルダ”ですか?」
[うん、そうだよ。ちょっと待っててね?今、フェイトちゃんと一緒に迎えに行くから。]
「は、はい…。分かりました。」
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