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「訳わかんねぇよ!」
ガンッ
善が蹴った石が転がり
その先には
緑色のカバンがあった
「…何だこれ」
善は怖がりながらも
ソロソロと近づき
カバンを開けた
「あの糞虫が言ってた受信機ってこれか」
中には
*受信機
*ライター
*水
*少ない食料
が入っていた
「受信機以外意味あんのか!?」
一人でツッコムと
思った以上に
寂しいのだと善は学習した
ガサガサ
「誰だ!」
「やぁ~善、お久しぶり」
「伸二!?」
「よっ、何してんの?」
腰に手を当てて
バカな事を聞くこいつわ
榊 伸二
小学生時代からの友達だ
「お前と同じだよ!」
「あぁ~そっか」
ホントイライラするよ
こいつは…
「ってゆーか…」
またバカが喋りだした
「ん? 何だよ」
「カバンの中見た?」
「見たよ。ろくなもん入ってねぇ」
「俺、日本刀入ってた」
「はぁ!??」
伸二から
カバンを取りあげるようにとり
急いで中を確認する
*日本刀
*受信機
*水
*少ない食料
「マジかよ!?」
「いいだろ~?」
「ホント殺すぞ」
(中身は殆ど同じだった
日本刀とライターが違うだけ…
もしかして一人一人違うのか!?)
「なぁなぁ聞いてんの?」
「伸二!」
「なっ何?」
「ここに来るまで誰にも
会わなかったか?」
「会ってねぇけど」
「そうか」
(この辺に誰も居ないなら
逆に好都合だ
今のうちにヒントの一つでも
取っとくか)
「伸二、そろそろ動くぞ」
「どこ行くんだよ」
「かんがえて…「動くな」
善の頭にハンドガンが
突き付けられている
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