1人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
はなよめさん
｢美雨ちゃん、酔ってる？大丈夫？｣
心配そうな優樹先輩の顔。
かっこいいなぁ…
優樹先輩が卒業しちゃうなんて寂しいな…
卒業コンパの帰り。
帰る方向が同じだから、という理由で優樹先輩はあたしを送ってくれている。
電灯だけがぼんやり照らす暗い夜。綺麗な満月。
優樹先輩と2人だけ。
あたしは幸せをかみしめた。そして、ぎゅっと拳を作って勇気をかためた。
頑張れ美雨！
これから優樹先輩にいつ次会えるのかわからないんだから。
今言うしかないんだ！
今言わなくていつ言う！
｢美雨ちゃん？｣
よしっ。
｢優樹先輩…、好きです！！｣
最初のコメントを投稿しよう！