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(紘平side)
『クスッ‥そっか‥うん、じゃあ今度、予定聞いておくよ』
彼の真っ直ぐな言葉
本当に誰にでも‥それこそ道行く見ず知らずの人にまで話してしまいそうな勢い
僕にはまだ馴染んでなくて毎回照れくさいのに心地よくて笑顔になってしまう
二人共食べ終わると、僕はソファに座っていた
これは、付き合い始めて変わったところ
後片付けぐらいさせて下さい!
と言う強い申し出を断る事も出来ず、片付けをお願いしていた
ぼんやり雑誌を見ていると「あっ、それ!」という声と同時に僕の耳元に彼の髪が触れて、話すたび息がかかる
話しが全く頭に入ってこない
後ろから雑誌を覗き込むような仕草にドキドキしない訳がない
そんな無防備に、近付かないでよ
もう少し、距離を‥‥
自分の理性が保てなくなりそうだった
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