雨だから‥2

6/11
800人が本棚に入れています
本棚に追加
/72ページ
『もう‥どんな重大発表があるのかと思ったよ‥』 「すいません、何かタイミング逃したら、色々考えてしまって」 『僕も、変な顔した、よね‥ごめんね』 本当は、そんな顔が見られた事が嬉しかったんだ ちゃんと俺の事、気にしてくれてるんだ、って思えて 『僕ね、君が思ってるより、君の事知りたいと思ってるよ?』 そう言ってウィンクされた瞬間、俺の心臓がバクバクとうるさくなった ごちそうさま、と立ち上がった三上さんの腕を掴んだ 「キス、しても、いいですか‥」 自分でも無意識だった 急に愛おしさが込み上げてきて、思わず‥ そっ、と見上げると驚きながらも優しい笑顔を向けてくれていた 『‥‥‥そんなの、もう聞かなくてもいいのに‥君がしたいと思ったら、して‥‥僕もしたいと思ったら、するから』 そう言うと、一気に顔の距離が縮まった そして、ちゅっ、と唇に触れて、綺麗な瞳で真っ直ぐ俺を見つめながら離れていった
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!