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記憶にない時の事だけに、不安になってきた
大海が言うぐらいだから相当ヒドイのかな‥
「何をそんなに悩んでるんだ」
「だって‥迷惑かけちゃうぐらいなら飲まない方がいいかなぁ、って」
「あぁ‥確かにアレは迷惑だなぁ」
「うぅ~っ」
やっぱり、もう飲むの止めよう
そう思っていた時、隣に座っている大海がオレの方に体を向けた
顎に手をかけ俯いていた顔を上げられ視線を合わされた
こうして真正面から大海の綺麗な顔を見るのは未だに恥ずかしくて目を逸らしてしまう
「ほら‥ちゃんと俺を見て」
今度は頬に手の熱を感じた
再び視線が合うと、ふんわりと微笑んでくれる
「ん‥今日はまだ大丈夫」
「‥ぇ?」
「酔った時の結は目が潤んで、頬が紅く染まって、少し息遣いが荒くなって‥‥まるで‥‥あの時のような顔になるんだよ」
~~っ!!あの時って
少し目を細め、一気に妖艶さが増した顔で見つめられた上、そのセリフ‥‥
オレは息をするのも忘れていた
「クスッ‥他人には見せられないだろ?」
首を何度も何度も縦に振る事しか出来なかった
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