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「あ、あの‥」
「あぁ~天川くん、ごめんね~俺、人事部の松田、君の事はよ~く知ってるよ~」
「えっ?!そうなんですか!オレ、全然覚えてなくて、すいません」
人事部って事は採用の面接の時とかに会ったのかな‥
でも緊張してたし、人の顔なんて覚えていなかった
「はぁ、もうお前出てってくれよ」
「冷たいなぁ、恩人でしょ?」
「分かってるよ‥‥今日は俺が払っておくから」
そう言った大海の顔は嫌々という訳でもなく、本当に感謝しているようだった
「えっ?いいの~悪いね~、じゃあ可愛い彼も見れた事だし失礼するかな~」
って全然悪びれた様子もなく立ち上がり、最後にオレに向かって一言
「俺との関係、教えてもらうといいよ、じゃ、またね♪」
関係って‥?
「アイツ、変な言い方を‥」
最後の言葉も気になるし‥
ただ、嵐が去った後のような静けさの中、呆然としていた
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