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「一緒に、入りませんか?」
そう言って傘を見せた
「たまにはいいな」
にっこり微笑んでくれたのを見てホッとした
そして二人揃って歩き出すと肩が触れる
こんな距離で歩いたのは初めてかもしれない
大海をドキドキさせたいのに、結局オレの方がドキドキしてる
更に追い討ちをかけるかの様にオレの手から傘を奪い、もう片方の手で肩を抱き寄せられた
「えっ、ちょっと」
焦るオレをよそに涼しい顔をした大海がいた
「この方が恋人らしいし‥‥‥」
最後は耳元で色気タップリの顔と声で囁かれた
“密着出来る”
「~っ!!」
結局オレ‥大海にはかなわないんだな
でもいつもみたいに声をかけられる事もなかったし、何より大海の嬉しそうな顔が見れたから良かった♪
おしまい
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