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アケミの私への優しさが溢れていた。
恥ずかしかったが、アケミが以前そうしたように、男の身体である女の私は、アケミの前で着替えた。
初めて着る女の子の服は、今まで来てきた安物の男物の服より、はるかに機能的ではなかった。
サイズはぴったりなのに、どこか窮屈で…。
でも、そのシルエットはとても素敵だった。
『アケミ…私これが似合うような女性になりたい…』
『うん…。』
凛としたスーツに、私のゴツゴツした身体や茶色のウィッグは不釣り合いだったけど、私はやっぱり女性なんだと核心した。
いつか黒髪を結って、パンプスを履いて仕事に出かける……
そんな女性を夢見ていた。
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