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「はっはー!お前の姉ちゃんゴリラみたいだなー!」
「うあぁああああん!!」
僕にはひとつ年上のお姉ちゃんがいる。
スポーツ万能で、男子にモテて、男の僕なんかより断然かっこよくて。
でも、そんなお姉ちゃんが気に入らないのか、よく僕をいじめにくる上級生がいる。
「ゴリラの弟は泣き虫だなー!やーい!」
「うぐぅ…グス…ひっく」
今日もまた、学校の帰りに上級生にいじめられる。
お姉ちゃんには勝てないから僕を標的にしてるんだ。
細くて、力のない僕じゃ勝てないよ…
でも、こんなときはいつも真っ先に来てくれるんだ。
「おおぉぉぉぉぉぉらぁあああああああ!!!こんの糞ウジ蟲どもがぁあああああ!!!覚悟できてんだろぉおなぁあああ!!?」
「ひっ…!?お、おい!ゴリラが来た!逃げるぞっ!」
僕の前に仁王立ちで構える
僕のお姉ちゃん。
「ちっ…、逃がしたか。ナオ、大丈夫だった?」
「…うんっ、ありがとう!お姉ちゃん!」
僕は、お姉ちゃんが大好きだ。
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