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僕は、大人に負けないくらい魔法が使えるし、大人に負けないくらい逃げ足だって速いんだ。
「坊や、何処まで冒険に行くんだい?」
道行く大人達は、僕に声をかけてくる。
「僕はね。きっと世界を救うんだよ!」
そう胸をはって、応えると「そうかい。頑張るんだよ」って笑いながら僕の頭を撫でて去っていく。
―子供たるもの冒険をしろ。
そんな風習が、この世界にあって子供は一度は旅に出て、色んな事を学んで大人になるための準備をするんだ。
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