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「アウグスト!
ヘルプに入る。援護しろ。」
『あ・・・アイ・サー!』
有無を言わさずに5号機の天頂方向からビームライフルを発射しつつ襲い掛かる。ケンプが強気に反撃に転じ、5号機がひるんだ瞬間を狙ったものだった。
5号機が奇跡に近いひらめきを見せてその攻撃をしのぎきった。いや、それは奇跡に見えただけでただの偶然だったのかもしれない、だか、俺の攻撃がかわされたという事実は変えようが無い。
つまり、俺はほんの一瞬のチャンスを逃したことになる。
後方からはアレックスが追いすがってくる。これ以上5号機だけに時間を裂くことなどできない。
5号機とケンプの間に機体を割り込ませそこでアレックスからの攻撃を受け止める。ビームライフルの攻撃をシールドで受け止めつつ回避し、そのまま突っ込んでくるアレックスをビームナギナタで迎撃する。
お互いのビームの刃がぶつかり合い、それによって生じた火花がジリジリと互いの装甲を焼いてゆく。
鍔迫り合いに持ち込むことの危険は十分に承知していた。しかし、この組み合った状況から早急にのがれることもまた危険なように感じた。
シャゲとアレックスの状況を感じ取り、その状況に乗じようと考えたBD2が俺たちに迫る。
だが、その不敵な企みはケンプによって阻まれた。
2機が絡み合っているところへビームサーベルを引き抜いて接近してきたところをケンプが蹴り飛ばしたのだった。さらにケンプは5号機への警戒を怠ることをしなかった。構えたバズーカを5号機に向かって解き放つ。
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