嘘つき

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 「ね、ねえ」  「何?」  「本当に教室で待ってたの?」  「うん」  迷いのない彼の声。  この人、ちょっとは罪悪感というものがないのだろうか?  いつもと同じ脱力した表情は変わらず、心が読み取れない。
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