入学、そして入部!

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入学、そして入部!

ここはとある都市のちょっとした球場 季節は秋 ここで春の選抜甲子園大会の出場チームを決める戦いが行われている 今は地区大会の二回戦 人数ギリギリの鴉山(カラスヤマ)高校と優勝候補の海崎学園の戦いの真っ最中だ 六回を終えて 3-0で鴉山がリードしている このまま行けば間違いなく鴉山の勝ちだろう しかし、七回に急に鴉山の投手が崩れ、四球を連発 そのイニングに10点も取られコールドゲームとなった… 少ない観客からも様々な声が聞こえる 『何でいつも七尾は急に後半荒れるのかねぇ? やっぱりスタミナ不足?』 『投手が1人しかいないみたいだし、あれじゃあ海崎に勝つなんて絶対無理だな』 『海崎を途中まで完全に押すほど個人の能力はかなり高いのに…もったいないチームだよなぁ…』 この試合をたまたま見に来ていた、安芸 悠斗は決めた 「俺、鴉山でピッチャーをやろう!」 そう、きっかけはこの試合だった
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