薬指の誘惑

始まりは安物の指輪

アタシたちはお互い買った物を身に着け、褒め合う。

一通り、アタシは手をグーパーして色々な角度から指輪を眺めた。

｢今日も楽しかったね！また行こう！｣

｢うん！･････あっ、もうこんな時間。そろそろ帰らなきゃ｣

９時から、アタシの好きな時代劇が始まる。
彩もアタシの時代劇好きが分かっていたから、笑いながらも急いでレジへと向かった。