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その後も授業に集中出来ず、俺はずっと窓の外を見て、雲を眺めていた。
授業が終わり、今は昼休み。俺の机の周りには、政也、琢磨、麗華の三人が集まっていた。
「飯に行こうぜ。」
「そうだな。行くとするか。」
政也に言われ、俺はカバンの中からコンビニ袋を取り出した。
俺はいつも学校に来る前に、家の近くにあるコンビニで、パンやおにぎりを買っている。
「あっ、今日俺パン買うの忘れてた。」
「俺もだ。買いに行かなきゃやべえな…。」
政也と琢磨は慌てていた。この学園にも購買はあるのだが、昼休みにはパンやおにぎり、弁当を買いに来る生徒が多い。
政也と琢磨は急いで教室を出て行った。俺は隣にいた麗華を見た。麗華は、「二人とも大変ですね。」と笑っていた。
俺は麗華に「そうだな。」と言うと、教室のドアに向かい歩き始めた。その後ろを麗華がついて来ている。
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