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「直樹、お前また公園で雲見てただろ?」
「見てたぜ。雲を見てると落ち着くからな。」
どうやら政也は、俺が公園で雲を見ているのを、見かけたらしい。
「お前、相変わらず好きだな。授業中とかもよく見てるよな。」
「そうだな。それで先生によく怒られるけどな。」
俺は笑った。政也は、ふぅとため息をついた。
「お前は呑気だよな。まぁ、それがお前の良い所だけどな。」
「おう。ありがとう。」
そんなことを話しているうちに、昇降口に着き、靴を履きかえて、教室に向かった。
「おはよう。」
俺は教室に入ると、教室に居る生徒にあいさつした。ごく少数の生徒は返事してくれた。
俺は自分の机に向かった。ちなみに、俺の机は窓側にある。授業中も雲が見れるから、気に入っている。
俺が席に座ると、政也とは違う男子生徒が俺の席まで来た。
「よう。直樹。おはよう。」
「おはよう。琢磨。」
今俺にあいさつしてきたのは、同じクラスメイトの鈴木琢磨。(すずき たくま)歳は17歳。身長は168㎝。顔は中の中。成績は下の上で、テストの時は補修を受けたりする。髪の色は茶髪。染めてるのではなく、地毛らしい。長さは長めでワックスを使って、髪を盛り上げている。性格は無邪気で、クラスのムードメーカーでもある。
こいつといると、退屈はしない。
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