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「でも、私も雲は好きですよ。見ていると落ち着きますし。」
「麗華も雲が好きなんだな。」
俺は麗華に微笑んだ。
「ええ。私も小さいころから、雲を見たりしてましたよ。」
「そうなのか。やっぱり小さいころから見てるものなんだな。」
「そうですね。私が好きなのは、羊雲が好きですよ。あの小さい雲が羊みたいで、可愛いです。」
「羊雲か。確かにあれは良いよな。あの大きさの雲が俺も好きだな。」
俺と麗華が雲の話で盛り上がっていると、政也と琢磨が咳ばらいをした。
「え~…二人とも。俺たちの事を忘れてないか?」
「二人だけで、楽しそうに話してずるいよ。」
「ごめんごめん。つい夢中になって…」
「私もごめんなさい。」
俺たちがそんなことを言っていると、廊下から走る音が聞こえてきた。
何かと思ってみていると、小柄な少女が一人教室に入ってきた。
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