1章 本当の始まり

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2010年,7月14日,日本 あの日からちょうど9年が経った。 今年も蝉のうるさい鳴き声が山に響き渡っている。 「瑞姫、学校遅れるぞ」 優仁が門で叫んでいる。 私たちは15歳、高校1年生になった。 「まってよー」 急いで石段を下りる。 「やば、バス間に合わない」
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