1章 本当の始まり

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2001年,7月14日,日本 蝉のうるさい鳴き声が山に響き渡っている。 私が神社の立派な門をくぐると、 「くらえ、じじい」 少年にじしいと呼ばれている老人は、 少年の拳を軽く避けている。 言葉だけ聞いたら元気な老人だとしか思わないだろう。 しかし、それは間違いだ。 老人は宙に浮いているのだ。 対する少年は3m以上はジャンプしている。 私が目を疑っていると老人は私に気づいたのか近寄ってくる。
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