第零章

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  此処は薄暗く魔獣達に とってみれば安息の地である そんな大地。     漆黒のローブでスッポリ覆った 少年と思われる者が 魔獣達と対峙していた。   周りを見渡すと魔獣達が ひしめき合いその数は 数百といった所か。   普通ならば自分の悲運を 嘆き絶望の淵に 立たされている状況にも 関わらず笑っている。   「おい坊主。お前1人で 何をする?」   「何も出来ないだろう。 これだけの数だ。 笑ってるのも諦めからだろう」   そう魔人達は 少年と思われる者に 馬鹿にするよう語りかけた。   「何も出来ないですか?クスクス 少ない位ですよ。」   「何!?この数を見てか?」 「ビビり過ぎて頭が 可笑しくなったんだろう。 せめて一瞬で殺してやる。」   「闇龍ーダークネスドラゴンー」   少年と思われる者に 襲いかかろうと 動いたと同時に少年の口から 言葉が紡ぎ出された。 「全てを喰らいつくしなさい!!」  そして少年と思われる者の 右手より現れし漆黒の龍が 魔獣達の群れに襲いかかり 全てを無に帰すと消滅する。 「任務完了ですね。ー転移ー」 生き残りがいないか確認が 済むと少年と思われる者は また言葉を紡ぎ その場から消えていった。    
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