第零章

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場所は変わり此処は この世界で1番有名なギルド。 「神の息吹き」 このギルドには Zランク保持者の「漆黒の全帝」が 所属している。 シュンー ギルドマスター室前 「マスター入っても?」 「おぉ。漆黒か入れ。」 先程魔獣達を殲滅させた 少年と思われる者が 声をかけると部屋の中から 返事が返ってきた。 部屋に入ると正面に机があり ギルドマスターがいる。 ギルドマスターは白い髪に 白い髭を生やしており 如何にもな人物である。 「任務完了しました。 私はこれで帰りますね。」 しかしマスターが呼びとめた為 帰ろうと踵を返していたが 前に向き直る。 「漆黒よ。お前にはこれから 長期任務に就いてもらう。」 「長期任務ですか? どんな任務なんです?」 「何難しい事はない。 お主には学園に行ってもらう。」 「学園…ですか? 私には行く必要が無いと 思いますが?」 「確かに漆黒程の人間であれば 戦闘や学力に問題は無い。」 「ならば何故です?」 どうやら少年で正しかった ようである。 少年はマスターの言葉に 多少動揺しつつも聞き返す。 「学園にも行ってない人間に 全帝を名乗らせない。 国王様にそう言われてなぁ。」 マスターは髭を撫でながら 切り返すが本心は 別にあるように見える。 「国王様ですか…。 お断り出来ないですね。 分かりました。」 「そうか。 では明日よりヒュレム学園に 学生として通ってくれ。」 「分かりました。 では準備があるのでこれで。」 少年は一礼すると部屋から 出て行く…その少年を 優しい眼差しで見つめながら 「お前には同年代の子と 同じように過ごして欲しい。 漆黒…いやルイ。」 そう呟き少ししてから 仕事に戻るのであった。  
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