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目を覚ますと一面が白かった。
見知らぬ天井どころではなく壁すらない、辺り一面が真っ白なだけなのだ。
Γとうとう俺の頭も駄目になっちまったか…」
哀愁を帯びつつ一人嘆くが、そもそもここに至るまでの記憶が一切ないことに気づく。
Γあれ?なんかこれやばいんじゃね?」
そう呟くと、ふいに背後に人の気配があるのがわかった。
うわー明らかに必殺の間合いだよ。俺の人生もこれでおしまいかー。そういやまだDVD返してないなとか、給料入ったばっかだったのになとか色々思い浮かべてると、
Γ別に何かするわけでもないんでそう緊張しないでくださいよ」
なんてふ抜けた声が聞こえた。
恐る恐る振り返ってみると背丈が150程しかないだろう少年がこちらを見上げていた。
その男性とも女性とも言えそうな中性的な表情は少し呆れているようだった。
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