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…これは!  中身は水晶らしき小さな粒で作られたブレスレットだった。二つあった。健二はそれらを手に取るとしみじみと見つめた。  そして咄嗟に思案した。 …これはあの僧侶からの贈り物だろうか?  健二はしばらく考えていたが意を決してそのブレスレットに手を伸ばして掴み取った。 …きっとこれは本当に僕らを守ってくれるのかも知れない。  健二はそれを自分のバックパックに詰め込むと小屋を出た。きょろきょろしながらバス停まで歩いて行ったが結局その間も僧侶の姿を見つけることは出来なかった。
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