―第四話―

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とすると、二つの可能性が出てくる。 陵安先生が未来から来たのか。 それとも、陵安先生の知り合いに未来の人がいるのか。 私が先に考えたのは、彼自信が未来の人だということ。 あやめ「う~ん……」 明日も来るって言ってたし、明日でも遅くないか。 慎太郎「あやめさん、お粥できました!」 あやめ「あっ、ありがとう。」 慎太さんが部屋にお粥を持ってきてくれて、一口食べてみる。 あやめ「……硬い。」 慎太郎「か、硬いですか?」 し、芯が思いっきり残ってるし。 あやめ「水の量ちゃんと見た?」 慎太郎「…す、すみません。」 あやめ「…ウフフ、まぁいいよ。食べるから。ありがとう。」 ……陵安先生のことは明日にして、今日はゆっくり寝よ。 慎太さんの不器用なお粥を食べて、私は明日に備えた。 ―――翌日。 午前中の内に陵安先生は再び、私の診察に来た。 昨日と変わった様子は見受けられない。 陵安「薬はちゃんと飲みましたか?」 あやめ「はい。少し、楽になったみたいです。」 実際のところ、よく効く薬だったみたい。今日は頭痛がないし、熱も昨日より下がったようだ。 陵安「私の薬はよく効くので、一時的に熱が下がっているだけだと思います。しばらくは絶対安静に。薬も続けましょう。」 あやめ「はい。」 私はおとなしく彼の話を聞いていた。一切の動揺を見せない彼に、私は出来るだけ自然に振る舞うように勤めた。 陵安「経過は良好。また来ますので、何かあったら旦那様にお伝えして、私の診察所まで来るようにと。」 あやめ「はい…そうだ、先生?」 陵安「なんですか?」
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