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【薩摩藩・大久保利通】
利通「…お、坂本君。」
廊下を進むと、ちょうど坂本君が部屋から伸びをしながら出てきた。
龍馬「おっ、大久保さんじゃなかですかぁ!どげんしたんですかい?」
利通「どうしたじゃないだろう。…ついに戦だぞ。」
龍馬「!それは…どうにもならんのですか。」
利通「幕府軍がすでに動き出している。やつらを止めるには、もう…」
慎太郎「…大久保さん?」
ちょうどそこで、買い出しに行っていたらしい中岡君が帰ってきた。
龍馬「中岡。…とりあえず、部屋に入ってください。おんしも聞け。大事な話じゃ。」
慎太郎「!…はい。」
利通「武市くんたちも呼ぶべきだろう。」
龍馬「おぉ、忘れとちょった!中岡、呼んできてくれんか?たぶん中庭じゃろうて。」
慎太郎「わかりました。」
中岡君は、踵を返して中庭を目指した。
利通「…小娘も呼ぶか。」
龍馬「あやめさんは今はいいきに。体に障ってもあれですき。…中へ。」
私は坂本君の部屋へ入った。
……いよいよ、戦である。
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