―第五話―

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あやめ「…けほっ」 慎太郎「あっ、すみません。大丈夫ですか?」 そっと慎太さんが私の体を離して私を布団に横にしてくれた。 あやめ「大丈夫…ありがとう。」 慎太郎「…わかってると思いますけど、二日ですよ。」 あやめ「うん。ありがとう。」 二日… 二日後にはきっと、薩摩を、 ここを離れることになる。 でも、何でかな。 何で私、そんなに陵安先生のことが気になるんだろう。 慎太郎「…薬飲みますか。」 あやめ「あっ…うん、お水お願いしてもいい?」 慎太郎「はい。」 チュッ あやめ「ひぁ?!」 慎太郎「待っててくださいっ。」 慎太さんは何事もなかったように部屋を出た。 さぞ、私の目は小さな黒点になっていたことだろう。 …だって。 今、額にキスしたよ。 あやめ「……はぇぇ…」 私今、ゆでダコだわ。
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