87人が本棚に入れています
本棚に追加
あやめ「…けほっ」
慎太郎「あっ、すみません。大丈夫ですか?」
そっと慎太さんが私の体を離して私を布団に横にしてくれた。
あやめ「大丈夫…ありがとう。」
慎太郎「…わかってると思いますけど、二日ですよ。」
あやめ「うん。ありがとう。」
二日…
二日後にはきっと、薩摩を、
ここを離れることになる。
でも、何でかな。
何で私、そんなに陵安先生のことが気になるんだろう。
慎太郎「…薬飲みますか。」
あやめ「あっ…うん、お水お願いしてもいい?」
慎太郎「はい。」
チュッ
あやめ「ひぁ?!」
慎太郎「待っててくださいっ。」
慎太さんは何事もなかったように部屋を出た。
さぞ、私の目は小さな黒点になっていたことだろう。
…だって。
今、額にキスしたよ。
あやめ「……はぇぇ…」
私今、ゆでダコだわ。
最初のコメントを投稿しよう!