―第二話―

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【主劇・あやめ】 あやめ「へっくしゅんっ!」 やだ、風邪かな。 お饅頭を買って丁度家に着いたところだった。 最近見つけたおいしい甘味処の新作。慎太さんに食べさせたくって、思わずたくさん買っちゃった。 半平太「…おや、あやめさん。買い出しですか。」 あやめ「武市さん!用事は済んだんですか?」 丁度武市さんと以蔵も帰ってきた。 半平太「今終わったところだよ。」 あやめ「そうなんですか!あ、そうだ!お饅頭買ったんですよ。よかったら、みんなで食べましょ?」 以蔵「あの馬鹿共も饅頭ばかり食ってないで少しは動け。ったく…。」 ははは…。 半平太「とにかく、中に入りましょう。」 あやめ「はい。」 以蔵「お前は饅頭食ったら稽古な。」 あやめ「は、はーい……。」 私は最近、以蔵に稽古をつけてもらっている。 怪我をして、体がなまってしまっているであろう慎太さんを、 守るため。 そして、背中を預けてもらえるように。
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