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前回会った時は、息子がやっと話せる様になったと涙ながら嬉しそうに話しを聞かせてくれていた。
パートナーを見つけて幸せになって欲しいと思ってはいるが、今の生活が本人にとって幸せな生活であるのなら協力を惜しむつもりはない。
そして今回、姫の勉強相手を決めるからと試験官をお願いされた。
受験者を調査したらクリスの息子で、不思議な縁に驚いてしまう。
不正があってはならないので、試験問題は他の者にお願いしたが試験官は受けることにした。
…クリスの息子の様子を見ると短時間で答えを埋めていっている。
この回答スピード、最近話せる様になった子供とは…
とても思えない。
「?」ヒカルを見ると手元が止まり、少し怪訝な表情をしている。
苦手な教科に当たったのか、先程とは変わり長考後に書いている。
1時間が経とうとする時、声を掛けられて終わりましたと告げられる。
『まだ60分ですよ?
もういいのですか?』
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