アニエスのお仕事

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アニエスのお仕事

『ヒカル、おはよう。 今日は、私の仕事に付き合ってくれない?』 アニエス ママが気合いに満ちた声で話掛けてくる。 『どうしたの?アニエス ママ。』 普段仕事には誘わないので不思議に思う。 『デザインして貰っていた子供服が出来たのよ。 それで、ヒカルに着てもらって得意先に売りに行こうかと思ってね。』 「ヒカルが着たら絶対可愛いわよ」とウットリとした表情になるアニエス。 ここで親バカ?とは言えない要素があるので断定は出来ない。 実際ヒカルの容姿は可愛い、ご近所を含め皆のアイドル的存在である。 そしてモデルを使った売り込みは、この世界の商売では斬新なアイデアである為、アニエスの商才が伺える。 『モデルをすればいいの?』 当たり前の知識だと認識していた為に、こちらの世界では認識の無い言葉を使ってしまうヒカル。 『モデル? それは何なの?』 当然、質問を質問で返されてしまい説明することになった。
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