アニエスのお仕事

10/13
前へ
/216ページ
次へ
……少しの間、静寂が部屋の中を支配する。 『…ふぅ…アニエスらしいわね。 まあ… そんな貴女を、私は大好きよ。』 フェリスは上役であり、仲間であり、親友アニエスのその人柄に惚れなおす。 『フェリス…ありがとう。』 皆の生活を預かる責任者としては、この考えは失格なのかも知れない。 でも社会を担う一人として、利益以外の社会奉仕は考えて行きたい。 『ドレイク殿資金援助だけでなく、そのお手伝いもさせて下さい。 幸い、無駄に知識の多い家族と優秀な商会メンバーがいますので、お役に立てると思いますよ。』 アニエス ママの心が表面に出たような、とても心地好く感じる笑顔と声のトーン。
/216ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1112人が本棚に入れています
本棚に追加