アニエスのお仕事

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「…………っ。」膝立ちした体勢のドレイクの両方の目から涙が… とめどなく、とめどなく溢れ出てくる。 あぁ…数日前に絶望に落とされ、そして淡い希望を抱いては無情にも砕かれた日。 体裁を捨て這いずり回り、今やっと… 差し出された手を取り、自然と頭が下がる。 『あり…がとう。』 その一言を伝えるだけで、心が軽くなったようだ。
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