月の遺跡

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『はい、遺跡に書かれている文字などは古代文字の解読者に依頼中の為、現地での調査は終了と判断で宜しいかと。 報告は以上になります。』 『ご苦労、誰か他に報告は有るだろうか?』 『はい、2点有ります。 一つは、先の死亡した調査隊の隊長宅に賊が侵入し扉の鍵を探していたと白騎士団より報告がありました。 これについては、先程の報告にありました通りに問題は解決したと思われます。 賊のうち1人が逃亡中ですが、引き続き指名手配を致します。 あと一つですが、アレン殿より月の遺跡への立ち入り許可の申請が出ています。 如何なさいますか?』 『アレン殿が? 特に問題は無いが、理由は?』 『息子の歴史教育の為と聞いています。』 『アレン殿の息子か… ヘレン女史に少し聞いているが、将来が楽しみな子供らしい。』 「ほう、あのヘレン女史が…」と感心してヒカルに興味をもった者も居るようだ。 『よかろう、アレン殿には戦闘訓練で大変お世話になっている。 許可の手続きを。』 ………
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