月の遺跡

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心地よい振動と、アレン パパに寄りかかっている背中が暖かくて、睡魔が襲ってくる。 眠らない様に頑張っていたけど、うつらうつらと一瞬首がガクッンとなり、はっ!と目が覚める。 『ヒカル、そろそろ休憩するか?』 頭を撫でながら、アレン パパが聞いてくる。 『ちょっと眠っちゃった… うん、休憩したい。』 『フレア、近くで良さそうな場所あったか?』 僕の前で、ご機嫌でお気に入りの歌をハミングしていたフレアお姉ちゃん。 『ん?あぁ、この辺りならもう少し行けば村があるのじゃ。 迂回路も無いから、通り過ぎる時にスピードを落とさないと危ない、丁度いいと思うがのう。』 確かに、今までもスレ違った人達に驚かれていたね… スピードは、そのたび落としてたみたいだけど。 『その村で休憩するか。』 そんな事を話している間にもう村が見えて来たので、風馬にスピードを落としてもらい近付いて行く。 警備の兵士の方に挨拶して、村へと入って行きました。
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