月の遺跡

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『ほう、文明の違うものに触れるのは好奇心をくすぐられるものじゃな。 目を閉じて当時の様子を想像するのは、なかなか楽しいものだのう。』 フレアお姉ちゃんの言葉に、僕も当時の姿を想像してみる。 これ程の規模ならば、活気溢れた豊かな営みをおくる人々が沢山居たんだと思う。 この石像を、どんな気持ちで見上げていたのだろう? どんな気持ちを込めて、作り上げたのかな? 考えを巡らせると、もっと色々なことを知りたくなる。 だんだんと月の遺跡を見て回りたい気持ちが、抑えきれなくなってきた。 『ねえ、早く中に入って見ようよ。』 『まてまて、逸る気持ちも分かるが入る前に色々準備してからだ。 今日はこの場所に泊まるのだからな、日が堕ちてからでは大変だ。』 ヒカルの様子に苦笑しながら、逸る気持ちを諭すアレン。
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