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「では、扉よ開くのじゃー」と、ネックレスを掲げ扉に触れる。
………
…
何も起こらないよ?
三人とも顔を見合わせて、何とも言えない沈黙が訪れる。
フレアお姉ちゃんは、意気揚々にネックレスを持った手をどうしていいか…悩んでいるみたい。
『…あれだ、フレア。
古代語で言ってみたらどうだ?』
耐えきれなくなったアレン パパが、この雰囲気を払拭すべく提案してみる。
『そっ、そうじゃっヒカル、翻訳を頼むのじゃ。』
そうだそうだ、絶対そうに違いないと自分に言い聞かせてるフレアお姉ちゃん。
翻訳をして、もう一度チャレンジ!
扉は……無反応
ガックリと両手両膝を着き、プルプルと震えるフレアお姉ちゃん。
『信じておったのに…』
ヒカルは、項垂れているフレアお姉ちゃんを慰めようと抱き抱える。
そして、立ち上がろうと扉に手を着いた瞬間!
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