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今まで反応を示さなかった重厚な扉が、静かに開いていく。
その先は先程の部屋、異界でもなければ、どこか違う場所にも見えない。
そのため突然開いた事には驚いた3人だったが、あとは変化がない展開に拍子抜けしてしまう。
『今のタイミング、扉はやはりヒカルに反応したのか?』
アレン パパが、思案顔で扉を触って確めている。
このままいても仕方がないので、一応確認のため部屋の中に入ってみることにした。
すると全員が部屋に入ったタイミングで、今度は扉が閉まっていく。
『おぉ勝手に閉まったのじゃ。
以前にヒカルが言っていた彼方で言う自動・ド・アかのう?』
この世界では承認後に自動で開く扉は存在するが、人の出入りを感知して自動で閉まる扉の概念がない。
科学が発達していないためにセンサーなどの概念がなく、その為にその様な魔法も創られなかった。
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