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自分を瀕死の状態から救ったのが、誰なのかを理解しての行動なのだろう。
「もう痛いところ無い?」と言いながら同じ目線に屈み、頭から首筋辺りまでを優しく撫でる。
その時に気持ち良さそうに目を細める姿が、とても可愛く思ってしまう。
…助けて良かったって、凄く実感するね。
そんな実感に包まれているとアレン パパとフレアお姉ちゃんが、
「ヒカル無茶しおって…
噛み付かれた時は、手が出そうになったぞ」と2人に、とても心配をさせてしまったようです。
ごめんなさい…
………
『誰かを助けたい、守りたいって気持ちは、力が強い、頭が良い事よりも大切なことだ。
ヒカルが優秀なのは分かってるが、今回お前のそんな思いを知ることが出来た。
フレアも私も心配はしたが、そこは嬉しい気持ちでいっぱいだよ。』
アレン パパが自分の思いを僕に話してくれながら、床に転がり落ちていた赤い宝玉を拾い上げる。
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