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風馬がいる場所まで戻り、後片付けを始める3人。
帰る用意も終わり、休憩をしていると…
茂みから草木を擦る音が、何かが近付いてくるみたい。
『気を付けろよ、フレア、ヒカル。』
アレン パパは、直ぐ剣を抜ける様に構え茂みの様子を伺う。
しかし、なかなか姿を現さない。
音がした茂みを調べると、茶色の地味な鳥一羽がそっと置いてあった。
『アレン、それはラグーバードではないか!』
アレン パパが持ってきた鳥を見た瞬間、フレアお姉ちゃんが声を荒げる。
『どうしたのフレアお姉ちゃん?
そんなに珍しい鳥なの?』
フレアお姉ちゃんが興奮を抑えきれんとばかりに、
「あれは王宮料理にも滅多に出せないと言われる、幻の鳥じゃ!
その旨さは、口にした瞬間放心してしまうほどだと言うのう。」と、フレアお姉ちゃんは満面の笑みをしている。
誰だろう?この鳥を置いていったのは?
あの親子かな?
………
まだ気絶しているだけの鳥を見て、食べる為にまだ生き物の命を奪う事に抵抗があるヒカル。
『食べちゃうの…?』
生きる為に…
食べる為に生き物の命を奪う大切さは、この世界で生きていく為には必要な教育である。
ヒカルにはまだ教えていないと、浮かれまくっていたフレアは冷静になり考える。
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