1112人が本棚に入れています
本棚に追加
父上に少しでも追いつこうと、剣を毎日毎日必死に振り続けていた。
そんな生活を長く続けていたからか、全身に痛みが…
動く度に激しい痛みが走るようになり、剣を握る手のひらも皮が破れ血が滲み始めていた。
しかし目に見える成果は何もなく、ただただ焦りだけが募り…
そんな自分の不甲斐なさが悔しくて、そして許せなくて、夜にベッドに入ると自然と涙が溢れてくる様になっていた。
どうして…
どうして?
どうして父上の様に剣を扱えないの?
私が男ではないから?
…だから、無理なのかな。
私の夢は、見てはいけない夢だったの?
最初のコメントを投稿しよう!