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若き日のアレン
今日は王宮騎士団の団長として、今後の治安維持と王都の防衛策を協議する為に王宮へと足を運んでいた。
協議も終わり。
今後の課題に頭を悩ませながら歩いていると、訓練場に剣を持ち激しく素振りをする人物がいた。
ん?あれは、第二隊の隊長のゼビア殿。
『ゼビア殿、どうかされたのですか?
難しい顔をされていますが。』
ゼビア殿は口数こそは少ないが、名門の家柄にかかわらず驕ることもなく、よく私を補佐してくれている。
彼の剣の振りに、乱れが感じられる。
『…アレン殿か…』
考え事をするに剣を振っていたところ、若くして王宮騎士団の団長まで駆け上がったアレン殿が声をかけてきた。
………アレン殿。
元々は隣国出身の旅人で、王妃の危機に力を貸して騎士になった稀有な存在だ。
今も一部の貴族出身の騎士達はそのことを…
快くは思ってはいないようだ、しかしその有能さと人格は賞賛に値する。
娘の…
…ルイの相談をしてみるか?
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