幼きルイの思い出

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実は父上に相談されて、私を訪ねて下さったのだと、落ち着いてから教えて頂いた。 そこに父上が様子を見に来たらしく、私は思わず抱き着いて声を出しながら泣き出してしまった。 ありがとう父上、私を心配してくれて、考えてくれて、ありがとう。 おもいっきり泣いたら、最近の張り積めていた気持ちが…楽になった。 あっ、アレン様が見ていたんだ…恥ずかしい。 これじゃ、まるで小さい子供みたいだ。 アレン様はこんな幼い行動を笑わず、優しく見詰めて見守ってくれていた。 ……… あれから数日後 アレン様には時間を決めて、指導して頂く毎日が続いている。 最初に言われたのは、私にその剣は重すぎるからレイピアを使いなさいと、私に合わせて特注してくれたらしく高価なのを頂きました。
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