幼きルイの思い出

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振り向いた先には… 『珍しい組み合わせだ… 2人とも、お互いに面識あったのか?』 そこには商人のアニエスと、有力貴族の令嬢であるクリス嬢が暖かい笑みを浮かべていた。 『面識なんか無かったわよ。 今回の件で活躍した、どこかのお人好しの話で盛り上がり意気投合しただけよ。』 アニエスがそう言うと、うふふっと2人顔を向き合わせて微笑みあっている。 『そうか… 仲良きことで。 じゃ、今後を考えなければならんので失礼するよ。』 アレンは再び歩き出そうとする。 『行く宛てはあるの? 無かったら私の家に来ない?』 私はよく行商で家を空けるから、元王宮騎士団長の護衛人が居たら嬉しい。 新しく同居人に決まった人も、貴方みたいに腕っぷしの強い同居人が居た方がいいみたいだからね。 どお? ウィンクをして、返事を待ってくれている。
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