幼きルイの思い出

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『ルイ~おはよう。 ん?元気ないね、どうしたの?』 今日は登校日、友人が私の元気なさを心配してくれる。 なぜなら、父上にアレン様の事をお聞きした… 騎士団を辞めてしまわれたそうで、女性騎士の部隊が設立される話を聞いたけど悲しさと、嬉しさがない交ぜになった不思議な気持ちになっている。 『…でね~、…様が今度、特別教官で来て下さることになったようよ。 聞いてる、ルイ?』 『あっごめんね、他の事を考えていた…』 『まあ良いわ、何か知らないけど元気だしなよ。 せっかく念願の剣の授業が出来たんだから。』 そう選択授業だけど、女子も希望者は参加出来るようになったのです。 ◇◇◇◇◇◇ 初授業、周りには結構参加者がいますけど… あまり剣には興味無かったはずの子達もいる? 『集まったか、早速始めるぞ。 先ずは特別講師の挨拶があるからな。』 先生が言うと辺りがざわざわし始める。 あっ壇上に! 『キャーー♪アレン様ー♪キャー♪』 私がアレン様に気付くと同時に、周りの子達が黄色い声援をなげかけます。 皆は来ることを知っていたみたいですね。 さすが凄い人気… そしてまた教えて貰えるのは嬉しいです。
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