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あれからメイドが迎えに来て昼食を頂く事に、今日のメニューは、キノコと鶏肉のパスタに果物。
やはり一人でとる食事は味気ないものに感じる…
これではリリーナに心配もされるわねっと、自分自身に苦笑してしまう。
食後の紅茶を頂いて、話題に上がった婚約について考える。
長女の義務として、この縁談は承けなければならない。
家はグレンお兄様が後を継ぎ、私は家の発展の為に絆をつくる。
ロラン様は悪い方ではなく、むしろ良縁な部類に入り、私自身も好きになっていく事が出来る相手だと思う。
それでも恋をして、好きな相手と結ばれることも夢見てしまう。
…リリーナには
あの愛くるしい妹には、自由な恋愛をしてあげられる様にしてあげようと心に決めるクリス。
そんな決意を決めていると、自分の体に異変を感じる!?
目が霞んで焦点が合わなくなる…
同時に手足が震えて、力が抜けていくのが分かる。
自分の身に何か悪い事がが起こったことだけが、消えていく思考の中に…
ティーカップを持つ指先が、その重さに限界を向えてこぼれ落ちる。
カップが割れる音と、メイド達の悲鳴が聞こえた瞬間に私の意識が途絶えた…
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