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紹介してくれると言う人物は、ここ1、2年に頭角を現してきた女性。
『その者の才能と人格は私が保証しましょう。
私も協力致しますが、貴女の状況により近い者の方が、適切と考えたからですな。
それに若い者どうし、刺激しあえる関係が作れるでしょうから。』
確かに…
そうかもしれないと、その言葉に納得しかけた時…言葉か続いた。
『いや~実は正直申し上げると…
その者のことが、私は実の娘の様に可愛い。
しかし私があれこれ世話を焼くと、要らぬ嫉妬を買うかもしれなくて…
なかなか支援する事が出来ない。
もしこれを機に、クリス嬢が後ろ楯になってくれるなら嬉しい。
きっと今以上に、才能を発揮してくれるだろう。』
話す時のその暖かい声のトーンで、本当に娘の様に気に掛けているのが分かる。
私自身、今回の件を抜きにしても、とても興味が湧いたのだった。
『是非紹介して下さい。』
気付いたら、直ぐに返事を返していた。
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